『また夢の大風呂敷を広げたな』その当時は社員ですら笑っていた 第 688 号

 ボーダフォン買収に続く「光の道論争」、東日本

大震災から始まった「自然エネルギーへの挑戦」、

スプリント買収による「アメリカ市場への大

躍進」…衆議院議員から民間企業に転じた

著者による、孫正義と疾駆した八年間の激動の記録

「300年続く企業を創りたい」これが

孫社長の思いである。

 ゆえに300年続いたローマ帝国の

歴史に興味があるそうだ。

 ローマのカエサルも孫社長と

同じく借金王であった。

 「借金が少額のうちは債権者が強者で債務者は

弱者だが、額が増大するやこの関係は逆転

するという点をカエサルは突いた」

 カエサルの場合は破滅されては大変、と最大の

債権者クラックスがカエサルを全力で支えた。

 塩野七生さんによると、ローマ人は、「知力では

ギリシャ人に劣り、体力ではゲルマン人に劣り、

技術力ではエルトリア人に劣り、経済力では

カルタゴ人に劣るのが自分たちローマ人

である」と自ら認めていた。

 それなのに、なぜローマ人だけが帝国を築き

上げ、長期にわたり維持することができたのか。

 ローマ人が優れていたのは「自分たちの持っている

ものを徹底的に活用する能力」であると塩野氏はいう。

 ローマの版図を広げたのは、「敗者をも

同化する寛容の精神」であった。

「物事を成し遂げるには足し算方式ではだめだ。引き

算じゃなければいけない」5年先、10年先、100年

先、300年先を頭がちぎれるほど考える。そこ

から逆算して、いま、何をなすべきかを考える

 この「引き算方式」が孫正義流経営

の真髄ではないか。

 「戦略」の「略」とは省略するという意味である。

 ありとあらゆる情報を集めたら無駄な

もの、ノイズを徹底的に除去する。

 枝葉末節を徹底的に削り、一番太い幹を見出す。

 攻めるべく、急所、「肝」を見つけて

徹底的に攻める。

 孫社長は会議でも「これが肝だ」とよく発言する。

 たとえば、電波のつながりやすさ。

 この肝は2つだけという。

 一つは電波の周波数で、もう一つは設備投資。

 太公望の兵法。私は『六韜三略』を

座右の書の一つとしている。

 太公望の呼び名で知られる呂尚が周の文王の子、

武王を支えたときの兵法書としても知られる。

 劉邦の大軍師、張良が座右の書とした。

 太公望兵法の基礎は、常に先の先まで

考えて布石を打つことから始まる。

 中長期に手順を考え、基礎を積み重ねていき、

すべての物事を未然に始末していく。

 いざ、決戦のときにはすでに勝負がついており、

不思議なほど順調にことが進むというのが

最良であるという兵法である。

 ソフトバンクは、フォロースルーの姿が

いつも美しくないと言われた。

 やりっ放し、放りっぱなしで次の

戦いに向かってしまう。

 具体的には、「頼むときだけ突然に来て、必要が

なくなるとお礼にも来ない」と言われたものである。

 私が社長室長になってからは、孫社長の代行と

して報告、お礼にいくということを常としていた。

 「弱きを以って強きを撃つは、必ず大国の

助けと隣国の助けとを得よ。

 その弊を厚くし、その辞を低くせよ」

 (六韜三略)

 助けを得るには、礼を尽くしておけ、

という教えの実践である。

 2013年、孫社長はこう宣言した。

 「ボーダフォンジャパンを買収したとき、10年

以内にドコモさんを抜くと公言してきたが、その

当時は、われわれの社員ですら笑っていた。

 『ありえない』『また夢の大風呂敷

を広げたな』と」

 この大風呂敷達成を、戦略、戦術、企画に落とし、

どう達成するかを考え始めたのがソフトバンク

社長室長に就任したばかりの私だった。

 M経営戦略室長が私の後任となった。

 新しいフェーズのソフトバンク社長室長

として、自らの歴史的役割を果たして

くれることを期待している。

 そのM室長は、孫社長の指示でローマ帝国

とモンゴル帝国を研究している。

 嶋聡

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今回も最後までお読みくださり、ありがとう

             ございました。感謝!

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