『士』とは完全なる独立性の下でこそ社会から負託された職務を果たし得る 第1,139号

 有罪から一転、10年経って逆転無罪と

なった“長銀、日債銀粉飾決算事件”、

著者が冤罪と見る“ライブドア事件”、

投資の含み損の「飛ばし」に端

を発した長期にわたる“オリ

ンパス粉飾決算事件”、

原発企業ウエス

チングハウス

買収が巨額損失隠しに

つながった“東芝粉飾決算”。

 元公認会計士が、犯罪会計学を駆使して

5大粉飾事件の深層を解明!『公認会計

士vs特捜検察』は、私が東京高裁

の有罪判決を不服として最高裁

に上告するところで終わっている。

 その後、2010年6月1日、最高裁は私の

上告を棄却し、私は懲役2年、執行

猶予4年の刑が確定した。

 ものは考えようで、私はこの事件の

おかげで、司法と会計の関係につい

て深い思索の機会を与えられたと思う。

 私は逮捕されるまで、日本の大手監査

法人で会計監査の仕事をしていたが、

監査のときに会計記録の証拠能力

などというようなことは考え

たこともなかった。

 事件を経て、司法における証拠能力を

背景として財務諸表を見ると、今まで

と違った観点が加わり、私の財務

諸表の分析力は異次元に飛躍

したように思う。

 自宅近くの東京・佃に事務所を構えて、

そこを犯罪会計学の研究拠点にしよう

としたが、これがまたうまくいかない。

 私の強制送還を聞きつけたクライアント

が次々と仕事を持ち込んでくるので、

執行猶予の4年間は結局、業務

で忙殺され、犯罪会計学の

研究どころではなくなってしまった。

 あるとき、クライアントと弁護士事務

所との宴席に呼ばれて出かけていく

と、そこに東京地検の有名な元

特捜部長が来ていたことがある。

 その人は、なんと私の席

の真ん前に座った。

 宴会が始まってしばらくして、元特捜

部長は突然、ビールグラスをテーブル

に置いて、「あれっ、細野さんって、

ひょっとしてあの細野さんのこと

ですか?」と聞いてきた。

 私は、「そうです。私かキャッツ粉飾

決算事件で有罪判決を受けたあの細野

祐二です」と答えた。

 すると、元特捜部長は、「あの事件は

僕がやったんじゃありませんよ」

と言うのである。

 元特捜部長は、「実は、私は、特捜部長

時代、細野さんの書いた『法廷会計学

vs粉飾決算』を何度も読みました。

 『法廷会計学VS粉飾決算』

は私の愛読書です」と

言うではないか。

 私の本が司法関係者によく読まれて

いることは知っていたが、まさか

現職の東京地検特捜部長まで

読んでいたとは思わなかった。

 執行猶予期間中、こんな

うれしかったことはない。

 逮捕起訴後、私は経営者、企業、経済界、

行政、監査法人、日本公認会計士協会、

司法のいずれにも何の遠慮もなく、

自由に仕事をすることができた。

 もともと公認会計士とは、そのような

完全なる独立性の下でこそ社会から

負託された職務を果たし得るはず

のもので、私は公認会計士を

クビになって、本当の公認

会計士になれたように思う。

 時価会計は粉飾決算と

ともにやってきた。

 21世紀は時価会計の時代でもある。

 人類は、ベネチアのルカ・パチオリ以来、

500年間という長い年月をかけて、複式

簿記による経済活動の測定及び報告

の歴史を積み上げてきた。

 この500年に及ぶ企業会計は、一貫して

投下資本の回収計算を目的とする取得

主義会計により行われてきた。

 本書で分析の対象となっている粉飾決算

事件は、時代が取得原価会計から時価

会計に移行していく過程で事件化

し、時価会計が主力となった

時代に粉飾決算事件として決着している。

 細野祐二『粉飾決算VS会計基準』

  の詳細,amazon購入はこちら↓

   https://amzn.to/2w44RX5

今回も最後までお読みくださり、

             ありがとうございました。感謝!

スポンサードリンク

♥こちら噂の話題満載情報♥

ぜひ、いいね!を「ぽちっ」とお願いします

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください