あいりん地域の複雑な事情を理解しているはずもない 第1,055号

 繰り返される暴動、白昼堂々の覚せい

剤取引、3人に1人は生活保護、最貧

国並みの結核罹患率…そんな

ドヤ街が、大きく生まれ

変わろうとしている。

 西成特区構想の仕掛け人

がすべてを語った!

 私が西成特区構想担当の大阪市特別顧問

に就任するきっかけをつくったのは、

じつは橋下徹市長ではない。

 当時、大阪府議会議長をつとめて

いた浅田均参議院議員である。

 浅田氏は、大阪府の松井知事とともに

大阪維新の会を立ち上げた黒幕の一人。

 橋下さんを見出して知事や市長に祭り

上げた「ゴッドファーザー」である。

 浅田氏と会って求められたのは維新

八策へのアドバイスと政治塾の

講師就任要請だった。

 私は申し出を受けた。

 その後、本題が終わってすっかり打

ち解け、ビールを飲みながらの

よもやま話になった。

 その際、どういうわけか、「じつは今度、

西成特区構想というものを始めるんで

すが、、、」と、浅田さんが

西成区を話題にした。

 私はそれに対して、次のように応答した。

 「いや、じつは私、西成には

少しばかり詳しいんですよ。

 大阪大学の学生時代から釜ヶ崎に通って

いて、助教授時代にはこの地域で実際

にホームレスや生活保護受給者の

フィールド調査をやりました。

 地域のリーダーたちや有識者たち

とは今でも交流があります」

 浅田さんは喜んだ。

 「これは驚いた。いい人、

みつけちゃったな。

 では早速ですが、どんな政策を

行うべきか、ご意見を伺わせ

てもらえませんか」

 わたしの意見を黙って聞いていた浅田

さんは、西成特区担当の特別顧問

就任を要請してきた。

 そして、私は引き受けた。

 要請を受けて考える間、私の脳裏に走馬

灯のように現れた映像は、ほぼ、その

後に起きたできごとを的確に捉え

たものだったように思う。

 労働組合や活動家たちに怒鳴られ、

糾弾されるわが身。

 ヤクザに脅されているシーン。

 役人たちの抵抗にあって

途方に暮れている姿。

 もし私が断ったら、どうなる

だろうと考えた。

 初対面の人間に、西成区長を頼むくらい

なのだから、あいりん地域に詳しい人

材は、大阪維新にはいないのだろう。

 東京から来る政策ブレーンもさすがに、

あいりん地域の複雑な事情を理解

しているはずもない。

 このまま放っておくと、西成特区構想

では、金ぴかでマスコミ受けするか

もしれないが、頓珍漢な施策が

実行される可能性がある。

 あいりん地域の複雑な事情をよく理解

せず、パフォーマンスで下手な手を

打たれると、これまでこの地域

で築かれてきた独自のセーフ

ティネット、社会資源、

秩序を破壊することになる。

 大阪維新と、あいりん地域の人々の間に

立って、双方に利するような「落とし

どころ」を見つけられるのは、

じつは私くらいしかいないのではないか。

 そう思い、私は引き受けた。

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今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝

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