いまこの瞬間をどういう思いを持って生きているか 第1,246号

 戦後最年少の22歳で最高位の「真打」に

昇進し、いまも落語界の先頭を走る

若手の一人・柳家花緑さん。

 

 しかし、真打に昇進後は、周囲からの

プレッシャーに押しつぶされそうな

日々が続いたと言います。

 

 本日は、そんな花緑さんが30歳にして

得た転機をご紹介します。さて、どの

ようなきっかけがあったのでしょうか。

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 柳家 花緑(落語家)
     ×
 村上 和雄(筑波大学名誉教授)

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【花緑】
 それに真打になるとお客さんの期待も

当然高まります。ところが噺を終え

ると、お客さんが落胆している

のが伝わってくることが分

かるので、自分の不甲斐

なさに落ち込みました。

 

 だんだん精神的にも不安定になって、落

語家として人前に出る時にはカラ元気

みたいに陽気でやっているけど、家

に帰るとすぐ陰気になる。

 

 躁鬱病みたいにとにかくバランスが悪い。

 そうなると、もう死にたいという願望

が先に立つわけですよ。25、6歳の

頃は常にそういう精神状態でした。

【村上】
 その状況をどうやって乗り

越えられたのですか。

【花緑】
 吹っ切れたのは30歳くらいになってから

ですね。それまで僕は師匠から教わった

落語を一所懸命に演じていました。

 

 ところが師匠がやるとお客さんにウケて

も、僕がやっても全然ウケないわけです。

 

 師匠と同じ噺をやっていても、やっぱり

間であったり、ものの言い方、いかに

空気を読むかなど、使う言葉は同

じでも芸というのは言葉だけ

じゃないことを身に沁みて感じました。

 

 転機になったのは、同世代の先輩たち

の高座を見に行った時でした。僕が

驚いたのは、その先輩方が自分

の言葉で自分らしい落語を

演じていたんです。

 

 その姿を見て、「あぁ、これでいいんだ」

と気づきました。それからですね、自分

を変えていくことができたのは。そう

することで新たに離れていくお客

さんもいましたけど、誰に何

と言われようと、自分が

やりたい高座をやり

続けることで手応えを

掴めるようになりました。

 

 それから当時はスピリチュアルなものも

含めてとにかくいろんな本を読みました。

 

 好奇心の赴くままに禅に関する本も読み

ましたし、村上先生の本のことは小林

正観さんから聞きました。

【村上】
 もう亡くなられましたね。

【花緑 )
 僕は正観さんの本も随分読ませていた

だいて、講演会も何度かご一緒しました。

 

 そんなご縁もあって、僕は正観さんの

生き方とか物の見方にものすごく

興味を持ちました。「自分の

思いで現実は変わる」の

であって、現実はあくまで中立

であるということを、シンプルな言葉

で教えていただいたんです。

 

 だからこそ、僕は自分の思いを軽ん

じないようにしようと思いました。

 

 思いが現実化するのであれば、いま

この瞬間をどういう思いを持って

生きているかがすべてですから。

 

 『致知』2016年1月号

    連載「生命のメッセージ」P114

今回も最後までお読みくださり、

             ありがとうございました。感謝!

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