万感の思いを込めて「川の流れのように」を歌った 第 1,809 号

9歳で歌手デビューを果たし、その人生で世
に出したヒット曲は数知れず。日本歌謡界の
女王・美空ひばりさんの生き方を
小林正観さんのお話から学びます。

一瞬一瞬を大切に生きたその姿勢は、皆さま
の人生をよりよくするヒントになるでしょう。

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死ぬ半年ほど前から、
美空ひばりは舞台に自分の足で立つことができ
ませんでした。だから緞帳(どんちょう)が
下がっている状態のところに車いすで連れて
いってもらって、そこで何人もの人の手を
借りて立たせてもらった。

立たせてもらったら車いすは下がって、
立った状態で緞帳が上がりました。

すると、歩けないはずだった美空ひばりが
2時間ものステージで歩き回って歌ったのです。
心臓を調べた医者が驚きました。
2000㏄しか肺の中に空気が入らないのに
3600㏄ぐらいの肺活量で歌っている。
これは理解ができないと言いました。

息が続く。「ああ一」と音を伸ばすためには
3600㏄の肺活量が必要なのに、この人の
肺には2000㏄しか空気が入らない。
どうして3600㏄の空気が出てくるのか
わからない。「奇跡としか考えられない」と、
その医者は言いました。

この死を間近にして美空ひばりが最後に
歌った歌が「川の流れのように」です。

・ ・ ・ ・ ・

自分の意思で、自分のわがままで生きてきた
のではない。いつの間にか知らないうちに
女王に祭り上げられて、すごい人ということに
なったけれども、彼女は自分のやりたいことを
押しとおすために人をかきわけ押しのけて女王
にのし上がったのではありません。

やらされることを「はいはい」と言ってやって
きたら女王と言われるようになって、
歌謡界の最高峰に立っていた。

それを思い出したときに、美空ひばりは
本当に万感の思いを込めて「川の流れの
ように」を歌ったのだと思います。

皆さんにちょっと質問します。
今日寝て起きたらいつでしょう?
今日 寝て起きたら「あした」と思った人が
いるかもしれませんが、今日寝て起きたら
「今日」です。「あした」という日は永久
に来ない。

今日の今この瞬間が私たちの目の前に存在する
だけで、「あした」という日は永久に来ません。

今日の今この瞬間に目の前のこと、人、物を
大事にしない人は、「あした来る人を大事に
すればいいや」と思っている間に、目の前の
人がいなくなってしまうのです。

「ああ、あの人を大事にしてあげればよかった」

と、その去っていった人を一生懸命おもん
ばかっているうちに、目の前にいた人が
「じゃあね」と言って、また去っていくわけです。 

過去をそういうふうに、ずっと思い出、追いかけ

いる。

今日の今この瞬間だけ。

私たちはものすごく大きな広がりの時間・空間
の中で生きているように勘違いしていますけれ
ど、私たちが生きているのは、この瞬間瞬間、
この刹那刹那だけ。

だから、大事にできる人は目の前に存在する
人だけ。

そして、大事なこと、人、物というのは、
きのう存在したわけではなく、あした存在する
わけでもなく、今目の前に存在する。そのことが
自分の人生の中で最も大事なことなのです。

※本記事は致知出版社刊『宇宙を味方にする方程式』
(小林正観・著)より一部抜粋したものです。

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 今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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