不可能を可能にするためには.たゆまぬ努力と時間が掛かる 第 667 号

2017/05/08 (月) 7:32

 夜間教師から研究者に転身、一躍ノーベル賞

学者となった大村さん。

 その一途一心の歩みを本年1月の新春

特別講演会でお話しいただきました。

───────「今日の注目の人」───

大村 智(北里大学特別栄誉教授)
   
───────────────────

 大学を出たら教職に就こうと考えていました

が、あいにくその年は地元山梨での採用が

なく、倍率30倍以上の東京都の高校

教員採用試験に合格し、東京都立

墨田工業高校夜間部の教員

として働き始めました。

 学校では化学を教え、顧問を務めた

卓球部を都で準優勝に導くなど、

充実した教員生活を送っていました。

 小学校の教員として務めていた母の日記

に、「教師の資格は、自分自身が進歩

していることだ」と書かれていました。

 これは非常に厳しい箴言で、絶えず進歩

しながら教えていくことの大切さ

母から教わった気がします。

 夜間で学ぶ生徒は仕事との両立が大変で、

35人入っても卒業する時は20人、15人

になってしまうのが常でした。

 私は、とにかくこのクラス皆で一緒に

卒業しようというのを合言葉にして皆

を励まし、墨田工業高校で一番多く

の生徒を卒業させたのではないか

と思っています。

 そこでまた学ぶことがありました。

 学期末試験の時に、時間ギリギリに

飛び込んできた生徒がいました。

 答案用紙に向かうその生徒の手を

見ると、油で汚れているのです。

 それを見て私は大変ショックを

受けました。

 この生徒は仕事をしながらこんなに一所

懸命勉強をしているのに、自分は一体

何をやっているんだろうと。

 そこで脳裏に甦ったのが……

 ※大村さんの貴重な講演録は本誌で

8ページにわたってたっぷりと

掲載されています。

 『致知』2017年6月号

         特集「寧静致遠」P10

今回も最後までお読みくださり、ありがとう

             ございました。感謝!

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