主人公が一人残らずアウトローであるということ 第 1,774 号

 『鬼龍院花子の生涯』『極道の妻たち』―

極彩色のエンターテイナー、映画監督・

五社英雄。肉を斬り骨を断つ効果音

の発明など遺したものの大きさ

に比して無視に近い扱いを

受けてきた鬼才。

 自らの人生も「演出」した男はなぜその背に

鬼を彫り込んだのか?虚実ハッタリ入り乱れ

た生涯に翻弄されながら、春日太一が

渾身の取材で「鬼」の真実に迫る。

 五社英雄。フジテレビのディレクターとして

1963年の『三匹の侍』で「刀と刀の合わ

さる効果音」を開発して草創期のテ

レビ時代劇に革命的な旋風を巻き起こした。

 その翌年にはテレビ局の人間として初めて

映画を監督、80年に銃刀法違反で逮捕さ

れて一度は表舞台から姿を消すが、

82年の映画『鬼龍院花子の生涯』で復活した。

 以降は女優たちの濃厚な濡れ場やヌードに

彩られた極彩色の映画を連発して低迷する

日本映画界を牽引した、稀代の演出家である。

 彼の背中に彫り物があったことは確かだ。

 五社は作品を通してだけでなく、常日頃

から、いかにして周囲の人間を楽しま

せるか。そのことだけを考えて

きた。そのために彼は、

自らの人生をも脚色していたのだ。

 これは、そんな「全身エンターテイナー」

とも言える男の、虚実ハッタリ入り

混じった生涯の物語である。

 五社英雄が撮ってきたテレビドラマ・

映画には一貫した大きな特徴がある。

それは、主人公が一人残らずアウ

トローであるということだ。

 五社作品には、もう一つの大きな特徴が

ある。それは、いずれの作品も大衆娯楽

を目指したエンターテイメント作品で、

工夫を凝らしたアクションや濃厚な

エロスのシーンも数多く見受けら

れるにもかかわらず、主人公の

アウトローたちの闘争の果て

に訪れる結末は爽快感・達

成感とは程遠いもので、

観終えるといつも

どこか寂寥感が漂うということだ。

 春日太一『鬼才。五社英雄の生涯』

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 今回も最後までお読みくださり、

     ありがとうございました。感謝!

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