互いに腹を割って話すうちに「事実」を少しずつ手に入れる 第 1,811 号

 謀略蠢く中国共産党の最深部に分け入り、

習近平国家主席の「果てなき生存闘争」

を活写する。北京、上海、大連、ワシ

ントン、ロサンゼルス、ボストン、

東京…ひたすら「現場」を歩き、

米中当局者50人以上の「証言」

に裏付けされた唯一無二の国際ノンフィクション―。

 中国共産党の歴史を振り返ると、まさに血

で血を洗う権力闘争の連続に他ならない。

 毛沢東が権力掌握のためにしかけた反右派

闘争や文化大革命、毛の後継者となった

国鋒とトウ小平の政争、改革開放をめぐ

るトウと保守派高官の対立。

 どんなに地位を上り詰めようとも、

勝ち続けなければならない。

 敗北した者を待ち受ける過酷な運命は、我々

の想像を遥かに超える。その恐怖におびえ

ながら、必死にはい上がろうともがく

ことが、世界第2位の大国となった

中国が未来に向かって進むため

のパワーを産みだすのだ。

 権力闘争によって国家は針路を

変えながら前進を続ける。

 いわば、権力闘争が中国共産党を永続

させるための原動力なのである。

 記者として一人前になってきた入社8年目、

1年間中国に留学することになった。

 今度は異形の大国が相手だ。期待感よりも

不安が大きかった。この時すでに30歳。

一から外国語を学ぶには、決して

若くはなかった。

 街には人があふれ、地下鉄に乗るのも、

タクシーを捕まえるのも、大学の授業

で発言するのも、すべてが激しい競争だ。

 共産党内の権力闘争が、末端の市民の

生活にまでしみこんでいた。

 負けても手をさしのべてくれる人は誰もいな

い。特に中国語がつたなかった私は、絶望感

にうちひしがれた。生きるための語学力を

つけるため、身振り手振りを交えなが

ら、道行く市民に声をかけた。

 タクシーの運転手から歴史問題をふっかけ

られ、3時間近く激論をしたこともあった。

 このとき、文法も発音もめちゃくちゃでも、

心を込めて体当たりで話をすれば、主義や

民族の違いを超えて相手に伝わることに気づいた。

 悩み抜いた末に、私が行き着いた先は、

自分にしかできない取材をやろう、

ということだった。

 駆け出し時代からこだわってきた「現場主義」

である。とにかく真っ先に現地に行き、当事

者の話に耳を傾け、決して権力者におも

ねらない。この原則にこだわった。

 現場に足を運び、当局者や市民の

生の声を拾うように心がけた。

 記者会見場で当局者に声を

かけては食事に誘った。

 酒を酌み交わしながらざっくばらんに語り合

い、ある時は机をたたきながら激論を交わす。

 この繰り返しの中で相手とのつながりを深め

ていく。そうして互いに腹を割って話すうち

に、公表情報にはない「事実」を少しず

つ手に入れられるようになった。

 こうして集めた一ひとつの言葉が放つ淡い

光を集め、中国共産党というとてつもない

深い暗闇をほのかに照らして、ぼんやり

とした像を浮かび上がらせようとした

のが、本書の試みである。

 峯村健司『宿命。習近平・闘争秘史』

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 今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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