仕事なり学問に全身全霊で打ち込んで初めて人間として磨かれていく 第 706 号

 合気道の開祖・植芝盛平翁という

伝説の武道家がいました。

 不世出の武道家と称えられながら

世界の和合を説き、愛の心を技と

して確立した盛平翁の生き方を、

最後の内弟子である菅沼守人

さんにお話しいただきました。

───────「今日の注目の人」───

管沼 守人(エ合気道祥平塾道場長)
   
───────────────────

──植芝先生の教えとは、どのような

ものですか。

 大先生はよく「合気道は実践の武道

である」と話されていました。

 つまり相手を無理に倒したり怪我を

させるのではなく、心身を鍛練して

真の人をつくるのが武道の目的だと。

 例えば、こういう言葉を残されています。

 「合気とは、いうなれば真人養成

の道であるともいえる。

 それで気育、知育、徳育、体育、それ

に常識の涵養が肝要となってくる」

 「合気道は魂の気の洗濯が一番、その

次には己の心の立て直しが肝要である」

 私たちは人のことはよく見えますが、

自分のこととなるとなかなか

見えません。

 まず自分自身を直していくのが

武道の本義だということですね。

 そういう人が一人、二人、三人と増えて

いけば世の中は自然とよくなっていく。

 それがゆくゆくは合気道で世界の人たち

が手を結び合えるような世の中になる

いうことを大先生は説かれたのでしょう。

 安岡正篤先生の教えにある「一灯照隅、

萬灯照国」にも通じることだと思います。
  

──ある意味では、修養の大切さ

説かれた言葉だとも言えますね。

 そう思います。

 例えば道場では強い、稽古も熱心。

 だけど一歩外に出て実生活はいい加減、

というのではやはり心許ないですね。

 大先生は、「合気とは、天地の心を以て

我が心とし、万有愛護の大精神を以て

自己の使命を完遂することである

とおっしゃっています。

 一人ひとりが仕事なら仕事、学問なら

学問に全身全霊で打ち込んでこそ、

初めて人間は磨かれていく

ものなのでしょう。

 私たちは稽古で「相手と一つになる」

という言い方をしますが、稽古を

とおして「そのものになり

きる。仕事や学問と一つになる」

ことを学ぶのが大事だと思います。

──植芝先生はまさにそういう

方だったのでしょうか。

 はい。大先生は武道家として生涯鍛錬

に次ぐ鍛錬を重ねられた方ですが、

最晩年もなお……

※植芝盛平翁はどのような人生を

歩まれたのでしょうか。

最新号に詳しく紹介されています。

 『致知』2017年7月号

        特集「師と弟子」P50

今回も最後までお読みくださり、ありがとう

            ございました。感謝!

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