先人の言葉に救われ.勇気をいただき.自身の心と対話する 第 344号

 埼玉りそな銀行社長の池田一義さんは、

経営危機に陥ったりそなグループの、

改革の一端を担ってこられました。

 その時、池田さんが心の支えにされたのが

安岡正篤先生の本や中国の古典でした。

 池田さんが心の支えにされたのはどのような

言葉だったのでしょうか。

────────[今日の注目の人]───

★ 古典をどう活学するか ★

池田 一義(埼玉りそな銀行社長)

    ×

安岡 定子(こども論語塾講師)

───────────────────

【池田】

 安岡正篤先生のことを知ったのは、

城山三郎さんの『男の生き方四〇選』

という本でした。

 そこに書かれてあった先生の「思考の三原則」

が30代の私の心にヒットしたんです。

 第一は、目先に捉われないで、

出来るだけ長い目で見ること。

 第二は物事の一面に捉われないで、出来るだけ

多面的に、出来れば全面的に見ること。

 第三は何事によらず枝葉末節に捉われず、

根本的に考えること。

 それ以降、安岡先生の本を好んで読むようになり、

『論語』『中庸』をはじめとする「四書五経」を

少し囓るようにもなりました。

 もっとも、難しくて私にはよく分かりません

でしたが(笑)。

 それから、曾国藩(そうこくはん)の

「四耐四不(したいしふ)」の教え。

 冷(れい)に耐え

 苦(く)に耐え

 煩(はん)に耐え

 閑(かん)に耐え

 激(げき)せず

 躁(さわ)がず

 競(きそ)わず

 随(したが)わず

 以て大事を成すべし

 この「四耐四不」も安岡先生の門弟だった

故・平岩外四さん(東京電力元会長)

の記事で教わったのですが、

 平岩さんが毎日この言葉を鏡の前で唱えられて

いたと知って、一サラリーマンの立場で経営者

の大変さを思ったりもしました。

 後に私自身も金融危機やりそな改革でいくつ

もの困難な問題に取り組むことになるわけ

ですが、壁にぶつかって悩む度に、

先人の言葉に救われ、

勇気をいただくことも増えてきたんです。

【安岡】

 りそな改革とは、どのようなものだったの

ですか。

【池田】

 りそなショック時の公的資金注入以降、会社形態

を委員会設置会社に移行しました。

 社外取締役中心のガバナンスに変え、オープンな

議論を踏まえて再生の道筋を描いていきました。

 ただ、改革の中身はとても厳しいもので、それまで

の常識を覆すことも多くありました。

 例えば……

※苦しい時、辛い時、悲しい時、人生を支えて

くれるのが「本」であり「言葉」です。

 長い年月、時代と国境を越えて伝えられて

きた古典の言葉は、より普遍的な価値を

持っているといえるでしょう。

 池田さんは、どのような言葉で厳しい改革を

乗り切っていかれたのでしょうか。

 そして、常識を覆すような改革の中身とは。

 詳しくは誌面で紹介されています。

 『致知』2016年7月号  

         特集「腹中書あり」P22

今回も最後までお読みくださり、ありがとう

             ございました。 感謝!

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