分からなかったことが 分かるようになる喜びを日々積み重ねる 第 659 号

2017/05/03 (水) 7:33

  「走る哲学者」と称された元陸上選手の

為末大さんと遺伝子工学の第一人者

村上和雄さんとの初対談。

 スポーツが人間にもたらす可能性や物事を長く

続ける秘訣など話は多岐にわたりました。

───────「今日の注目の人」───

為末 大(元陸上選手)
    ×
村上 和雄(上智大学名誉教授)
   
───────────────────

【村上】
 現役時代、特に困難だった時期はありますか。

【為末】
 僕は世界一になりたいという思いで陸上を

始めましたし、世界大会でメダルを取り

たいという思いがモチベーション

だったのですが、一つ目のメダルを案外

早く取ってしまいましてね。

 まだ23歳の時だった上に、それが世界大会の

スプリント種目で日本人初のメダルだった

ものですから、次に何を目指したら

いいのか分からなくなって、3年くらい

スランプに陥ってしまいました。

【村上】
 その後メダルを二つも獲得なさって、長く現役

を続けられたそうですが、どのようにして

気持ちを切り替えたのですか。

【為末】
 一番の源泉になったのが好奇心ですね。

 自分が本当はどこまでいけるのか、よく

分からないまま終わるのが嫌で、それ

知りたいという欲求

 それがすごく大きかったですね。

 僕の目から見ると、歩みが終わらない人

特徴というのは、目標を目の前にぶら

下がっているニンジンみたいな

感じで追いかけ続けていく

 その原動力というのは好奇心なんじゃ

ないかという気がしています。

 ですから競技成績も重要なんですけど、

それとともに分からなかったことが

分かるようになる喜びというのも、

競技生活を続けていく上では

とても大切だと思います。

 日々の小さな喜びというのは、その気になれば

いくらでも見出せるもので、僕にはそうした

日々の小さな喜びと、試合における結果

をモチベーションに競技を続けてきました。

【村上】
 それは科学の世界にも通じるお話ですね。

 アインシュタインは…

※本誌では6ページにわたって対談が

掲載されています。

 『致知』2017年6月号

         連載「生命のメッセージ」P112

今回も最後までお読みくださり、ありがとう

             ございました。感謝!

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