占い師との珍問答 第 721 号

 毎月好評の連載「生涯現役」。

 今回は御年109の書道教師菅谷藍さん

ご登場いただきました。

───────「今日の注目の人」───

菅谷 藍(書道教師)

───────────────────

──菅谷さんは明治生まれだそうで、

いまおいくつですか。

 最近は自分の年齢もよく分から

なくなってね(笑)。

 まだ101歳だと思っていたけど

そんなはずはないぞと。

 この間もそんなことを考えておったら、

どうやらこの5月で109歳になるみたい。

──御年百九とはすごいですね。

 もうとっくに100を越したわけだけど、

こんなに生きるとは思ってないもんね。

 60くらいで死ぬと思ってた。

 そのうちに筆もあまり持てなくなるかしらと

思っておったけど、いつまで経っても

一向にお迎えがこない。

 しょうがないから、こうしていまも

生きていますよ(笑)。

(中略)

 幸い妹の旦那が少しばかり残してくれた

ものがあったので、戦後も生活に

困ることはありませんでした。

 私はその間もコツコツ書いていたん

ですけど、そのうちに原稿が売れる

ようになってきたのよ。

 原稿料も随分と入ってくるでしょう。

 こんないい商売はないと、そんな

ふうに思っていました。

──それだけ評価されていながら、なぜ

道を変えられたのですか?

 それが占い師にね、そう言われたの。

──占い師に?

 私が尼崎にいた時ですよ。

 市場の片隅に「占い」と書かれていた

のがなんとなく気になって入ってみたの。

 その方がとても有名な方だというのは後から

知ったのですが、とにかく見てもらった。

 すると開口一番、「あなたはね、作家に

なろうと思って一所懸命して

いらっしゃるでしょう。

 確かにあなたは文章を書くことは

できるけど、それを仕事として

やるには絶対に向かない。

 長続きしません」って言い切られた。

 私はびっくりして、「そんな

ことよく言い切れますね」って

ぷんぷん怒ったんです。

 「じゃ何をすればいいの」って聞いたら

 「それはもう書き方ですわ」って言う

から、またびっくり。

 というのも、書道ほど嫌いなものは他に

ないと思っていたくらいですから。

109歳の書道教師の波乱の歩みの続きは

本誌でお楽しみください。

 『致知』2017年7月号

       連載「生涯現役」P106

今回も最後までお読みくださり、ありがとう

            ございました。感謝!

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