命ある限りこの仕事を続ける覚悟でいます 第1,435号

高齢ドライバーによる交通事故が多発し、
大きな社会問題になっています。

その解決策の一つとして、
ペダルの踏み間違いを防止する装置が注目されて
いますが、30年ほど前にアクセルとブレーキを
を一体化した「ワンペダル」を開発した人がいます。
ナルセ機材(熊本県)の鳴瀬益幸社長です。

鳴瀬社長はどのような思いで
「ワンペダル」の開発に取り組んだのでしょうか。

(鳴瀬)
ワンペダル開発の直接のきっかけは、
マニュアル車からオートマ(AT)車に
買い換えたばかりの頃の私自身の体験です。

後方の様子を確認しながらバックで道路に出ようと
ブレーキペダルを踏んだつもりが、アクセルと踏み
間違えて暴走、道路に飛び出してしまったのです。
もし車が通りかかっていたら間違いなく大事故に
なっていたはずです。
この体験が私の使命感と発明家魂に火をつけました。

約10年間の開発期間は挫折と苦労の連続でしたが、
それ以上に大変だったのは、せっかく開発したワン
ペダルが全く受け入れてもらえないことでした。
警察や交通安全協会に出向いて、
踏み間違い事故の危険性を訴えてみるものの、
けんもほろろ……。

ある修理工場で言われた
「事故が減れば、俺たちの仕事がなくなるじゃないか」
という屈辱的な一言はいまも忘れることはできません。
当時の私にとってはすべてが抵抗勢力でした。

そこで思いついたのが、
取り引きのあった海苔の生産者の皆さんに実際に試乗
していただくことでした。すると、これが思わぬ反響
を呼んだのです。

・  ・  ・  ・  ・  ・

とくに踏み間違い事故を起こしたことのある当事者の
方々には大きな反響があり、相談を受ける機会も多く
なりました。当事者の声は誰もが深刻です。

高校教師をしていた関東のある男性は運転中に暴走
して自損事故を起こし、助手席にいた大切な奥様を

亡くされました。

私のもとにも相談に来られましたが、
ショックから立ち直れなかったのでしょう。
間もなくして自ら命を絶たれてしまいました。

ワンペダルの開発に携わって約30年。
いまようやく踏み間違い事故の深刻さが広く知られる
ようになってきました。

私たちの役割も一層重要になると自覚しています。

損得だけを考えたらワンペダルの開発や販売は
全く割に合わないものです。しかし、悲惨な

事故を食い止めるために、命ある限りこの

仕事を続ける覚悟でいます。

※本記事は『致知』2015年10月号 「致知随想」

より一部抜粋したものです。全文は本誌で!

 今回も最後までお読みくださり、

       ありがとうございました。感謝!

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