子供の考え方を.活かす方法で学習を進める 第 736 号

 92歳もいまも子供たちに算数の楽しさを教え

続ける東京都国分寺市在住の片桐重男さん。

 長年の指導経験に培われた指導論に

耳を傾けてみてください。

───────「今日の注目の人」───

片桐 重男(新算数教育研究会名誉会長)

───────────────────

──子供たちに指導する上で心掛けておられる

ことはありますか。

 それはひと言で言えば、人間愛に

基づく指導ですね。

──人間愛に基づく指導。

 僕が思うに、教育というのは単に頭から教え

込むのではなく、子供がこういうことを教

わりたいなという状態にもっていって

初めて教えてあげることが大切で、

そうしないと教わることの本当の価値が

分からなくなってしまう。

 子供たちが自分の力でこの問題を解きたい

とか、自分で問題を見つけるような経験を

まず持たせることが大切で、そうなる

と当然失敗することもある。

 その時に失敗を責めるのではなく、間違っ

ていることに気づかせて、「こうしたら

どうだろうか」と導いていく。

 そうやって子供の考え方を活かす方法で

学習を進めることが根本です。

 それが人間愛なんです。

──教え込むというのは、人間愛の対極に

あるというわけですね。

 教え込むっていうのは、要は

過保護なのです。

 子供が助けてほしいと思わない

うちに助けちゃう。

 それが教え込みでしょう

 それともう一つ気をつけなければ

いけないのが無視ですね。

 一つのクラスに子供がたくさんいるので、

当然考え方もそれぞれ違ってくる。

 そうなると、時にはある考えをしている

子供に気づかないか、もしくは気づいて

いても授業の進行を優先して

その子供を無視する。

 これはやむを得ない場合もあるでしょう

が、この無視も人間愛じゃないんです。

 もっとも…

※子供たちのみならず、先生方にも指導の

在り方を伝え続ける片桐さんの活動に

ついては本誌でお楽しみください。

 『致知』2017年8月号【最新号】

       連載「生涯現役」P102

今回も最後までお読みくださり、ありがとう

            ございました。感謝!

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