師匠の好きな芸能を徹底的に吸収しようと思った = 3-3 = 第1,536号

 落語ファンがよく言う。名人の落語のテープ

を寝床で聴くとすぐに寝ちゃうんだよね、と。

それは音としてあまりに心地いいからである。

 落語は極力、刈り込むべきである。覚える

時は目一杯の長尺で覚え、稽古をしながら

そぎ落としてゆき、年齢を加え人間と

しての深みが出てきたら、演出

を変えて少し長くする。

 落語のフレーズの美学。

 落語にはあまたの名フレーズがある。それを

無視して演ずる落語家を称して駄目な落語家

という。どんなに面白く落語を表現でき

ても、そこを割愛する落語家はその

落語を理解していない。本物の

落語家は、名フレーズを言い

たいからこそ、その落語を演じるのである。

 これぞ古典落語十席。好きな落語はたくさん

ある。自分自身で大切にしているネタも数

多くある。師匠談志の持ちネタの中で、

とくに好きな噺は、『雨ン中の、らくだ』

に記した次の十八席だ。

「松曳き」「粗忽長屋」「鉄拐」「二人旅」

「らくだ」「お化け長屋」「居残り佐平次」

「短命」「黄金餅」「富久」「堀の内」

「三軒長屋」「やかん」「天災」

「よかちょろ」「源平盛衰記」

「金玉医者」「芝浜」

 芸は盗めるか?立川志らくは完全なる右脳

人間なのだ。推測ではあるが、志の輔兄

さんは究極の左脳落語家であろう。

 どうすれば来場した全ての客を満足させられ

るかを考え抜き、時事性の高いマクラから、

新たなギャグ・演出に至るまで、すべて

を細かく計算している。

 凡百の落語家が名人の噺を徹底的にコピー

して披露しても、名人と同じだけの衝撃

を客には与えられない。己の身体に

入っていないからだ。名人という

フィルターを通した言葉ゆえに

面白いのであり、凄いので

ある。だから私は即座に

「芸は盗めない」と否定したのだ。

 芸は基本的に盗めない。では、弟子はどう

すればいいのだろうか?師匠に感化される、

あるいは師匠の影響を受ければいいのだ。

 その上で、その了見と

センスを真似ればいい。

 私自身は、入門後、師匠の好きな芸能を徹底

的に吸収しようと思った。師匠の愛する映画

を観まくり、音楽を聴きまくった。前座

の頃は“仕分け”ができなかったので、

食べ物の好み、女の好み、服装

すらも真似ていた。

 師匠が愛するものを愛さない弟子が、私

には理解出来ない。師匠の嗜好に拒否

反応を示す者さえおり、それならば

師事する必要などないのでは

ないかとさえ感じる。

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 今回も最後までお読みくださり、

       ありがとうございました。感謝!

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