忍術には日本人の精神性や生きる知恵が凝縮されている 第1,419号

その技術や精神性が、いま世界から高い注目を
集めている「忍者」。

現代を生きる本物の忍者である、
甲賀伴党21代宗師家・川上仁一さんに、
忍術の神髄、忍術を日々の生活や仕事に活かす
ヒントを教えていただきました。

…………………………………………………

――先代の教えでいまも大事にされている
  ことはありますか。

(川上)
「忍術の忍は堪忍の忍」、もうそれに尽きます。
要するに、忍術とは忍び込む術ではなくて、
じっと堪忍、我慢する術なんだと。

 
忍者の「忍」の字には、心臓の「心」の上に

「刃」が載っています。

その字のとおり、刃を少しでも動かせば心臓が
切れて死んでしまいますから、押しも引きも
なりません。いま一息のところでじっと我慢
する心構えこそ、忍者に必要な「鉄壁の不動心」
なんですね。

 
また、『秘伝書』では、
日の丸のような赤い円の中央に「忍」の一字を
置いて、忍術の極意を表しますが、丸はリングの輪、
平和・調和の和、異質なものが交わる「和える」
にも通じます。つまり、和を実現するには、
できるだけ争わず、お互いに忍耐して仲よく
することが大事だということです。

 
ですから、忍術の精神は、争いが絶えない、
いまの世界にぴったりなんですね。
何事も我慢ができないから争いになってしまう。

――忍術の極意が忍耐、和の心だというのは
  意外に思えます。

(川上)
忍者は戦うイメージが強いですが、
それは誤解なんです。そこは一番伝えたい
部分ですね。

 
そもそも忍術の起源は、日本独特の風土や
精神性と関係しています。

日本人が、原始の狩猟生活から四季に根ざした
稲作を中心とする農耕定住生活へと移り
変わっていく中で、群れ、すなわちムラが
形成されていきますが、そうなると、当然
自分の思っていることを我慢し、皆と

協調することが必然となっていきます。
 
また、繊細な四季の変化や、自然災害の過酷な
環境の中では、常に四方八方に目を配って、
思案を巡らし、物事に臨機応変に対応する
ことが求められました。

 
その一方で、人間には争う本能もありますから、
近接するムラとムラとの間には様々な戦いが
ありました。

その時に、なるべく互いに傷つかず、
自分が優位に立つためには何が必要かというと、
相手の弱点などを探る情報収集能力、
談合をするなど最小限の力で相手を
制する知恵、技術なんです。

 
そのように、和を貴ぶ精神性や争いを避けムラ
の平和を維持する知恵が、日本人にずっと蓄積

されていき、「総合生存技術」にまで高められた

のが忍術なんですね。
 
――忍術には日本人の精神性や生きる知恵が

  凝縮されていると。

〈川上〉
そのように捉えれば、忍術は、
私たちがよりよく生きるための手法として、

現代にも生きてきます。

人間の感情を最大限利用する「七情五欲」も、
人間関係や仕事を円滑にするために有効です。

忍術書に「人の言葉に花を咲かせる伝」という

のがありますが、要するに人は叱ってはいけない、

褒めないといけないのだと。

嫌なことを頼む時にも、「やっとけ!」と

言うより、「君がおって助かったよ」と

頼むだけでだいぶ違ってきます。

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 今回も最後までお読みくださり、

       ありがとうございました。感謝!

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