悩んでいる暇があるんだったら.さっさと現場に走れ 第 1,817 号

 超大国アメリカを猛追し、国際秩序を塗り

替えようとする中国。その足元では何が起

きていたのか。国産初の空母建造、新型

ステルス機の飛行実験、世界を脅かす

サイバー攻撃の拠点、スパイ活動の

最前線、宇宙開発、北朝鮮国境、

密輸の決定的瞬間…。

 2007年以降、数々の厳戒現場に潜入した

特派員が、監視の目をかいくぐって見た

軍や党の実態とは?二度と入ることが

できない「核心の地」からの最後のルポ。

 子どものころから、勘が働く方だ。予知能力

などという大層なものではないが、これから

起こりうる事を察知できることがしばしばあった。

 記者になってからも、現場の聞き込み取材や

事件の全体像を見通す「筋読み」をするとき

に大いに役立った。こと悪い予感に関して

は、よく当たった。悪い事が起こる前

にはきまって、何とも言えない独特

な胸騒ぎがするからだ。

 2011年1月7日、郊外にある小料理屋で、

私は冷え切った体を温めようと唐辛子と

山椒が利いた四川料理を食べ、度数

52度の白酒をあおっていた。

 中国軍が開発を進めている次世代ステルス

戦闘機「殲20」の撮影に成功し、世界に先

駆けてその姿を報じることができた。気分

が良くなったところで店の外へ出ると、

4台の警察車両に店を取り囲まれて

いた。武装警察らしき当局者も見えた。

 これまで何度も中国内で取材中に拘束された

ことはあったが、尋常ではない物々しさを目

の当たりにし、ひざの力が抜け、倒れそう

になった。3人の大柄の男性警察官が近

づいてきて、無言で私の腕を取り押さえた。

 中国当局に拘束されたのは、この時だけでは

ない。北京に赴任した2007年以来、短時間

のものを含めれば、特派員として勤務し

た6年間で20回は越える。中国政府の

記者会見にはできるだけ足を運び、

一番前に座って質問をし、会見

後にも当局者を追いかけて

食らいついた。

 トイレで待ち伏せしたこともあった。しかし、

返ってくる答えは発表資料とほぼ同じ。イン

タビューを申し込んでもなしのつぶて。

 事務所内で頭を抱えていると、駆け出し時代

にデスクからしばしば怒られた言葉がふと、

頭をよぎった。「悩んでいる暇があるん

だったら、さっさと現場に走れ」

 そうか。特派員だからといって特別な存在

ではない。中国だろうがどこだろうが、新

聞記者の基本は現場にあるのだ。そう思

い直した私は、当局の発表に限らず、

インターネット上のうわさがあ

れば、中国全土のどこへ

でも向かった。

 これまでほとんどの人が立ち入ったことが

ない、いやこれからは二度と入ることが

できないかもしれない現場に読者の

みなさんと一緒に向かおうと思う。 

 峯村健司『潜入中国。厳戒現場に

       迫った特派員の2000日』

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 今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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