挫折の繰り返しが後年.現実の改革や大事業を成し遂げる闘争能力を培った 第 658 号

 否定的なイメージの「挫折」だが、それを経験した

人間だけが、ビジネスで最も必要な「打たれ強さ」

を手に入れられる。

 そして、何より、「己を知る」ことができ、

それこそが成長への近道となるのだ。

 本書でいう「挫折力」とは、この「挫折を愛し、

乗り越え、活かしていく力」なのである。

数々の企業を再生させたプロフェッショナルによる、

不安定な時代を愉快に生き抜くための希望の書。

 私はコンサルティングファームを経て、産業再生

機構の仕事に携わり、今でも企業の経営改革や

再生を専門として手がけている。

 産業再生の仕事はまさに、挫折からいかに立ち

直ってもらうか、という仕事でもある。

 この仕事から得られたことは、一度挫折を経験した

企業が立ち直るのは困難ではあるが、それが成功

すればその企業は非常に強くなるということだ。

 挫折とは、ある意味、能力以上の

ことに挑戦した結果である。

 それが人としての伸びしろとなる。

 挫折すれば、反省し、学習もする

 けなされ、叩かれ、厭味を言われるし、人間同士

のヒリヒリした場にも身を置くことになる。

 むしろ、難局を切り抜ける貴重な経験になる

 挫折は、劉邦、カエサル、ワシントン、チャーチル

と、世界史を飾る有名人たちも同じ。

 彼らの若い時代は、ほとんど敗北につぐ敗北、

命拾いにつぐ命拾い。

 挫折の繰り返しが、彼らをして後年、現実の改革や

大事業を成し遂げる闘争能力を培ったのである

 スタンフォード大学ビジネススクールへの留学を希望

したのは、経営学を勉強したいというより、戦略系

コンサルティングにおける、ものの考え方の

源を知りたかったからだ。

 留学で学んだことには、面白いことも、

そうでないこともあった。

 競争戦略やマーケティング論、組織論は、正直

ほとんど役に立たない、つまらない内容だった。

 一方、金融学と経済学は、きちんとした学問と

いうこともあり、面白かった。

 世界の権威とか、その道の大先生とか、

全然気にすることはない。

 極端な話、必死に自分の頭で考え、自分で

仮説を生み出し、挫折を繰り返しながら

たどり着いた「自分流」こそ正解なのだ。

 そしてこの過程において生まれた「勉強不足」

の意識こそ、真の学ぶ姿勢である。

 そこからの学びこそが、真の知識や

知恵を私たちに与えてくれる。

 挫折は、決して恥ずかしく、

抹消すべき体験ではない。

 それを乗り越えた自分を描けるなら、

履歴書の核になる。

 ユダヤの格言に、人生の最後に自問すべき

命題として、「お前はおまえ自身の人生を

生きたか?」という言葉がある。

 組織を動かすとき重要なのが、それらの

人々の「クセ」を見抜くことである。

 例えば鉄鋼メーカーには、鉄鋼メーカー

の思考の癖がある。

 商社には商社の癖、電機メーカーには、

そこの癖がある。

 みな自分のやり方が普通で、正しいと思っている。

 このことは一つの会社内でも実は重要だ。

 営業、製造、経理などの各部門によって、使う言葉や

立場はまったく異なってくる。

 だから組織内部が対立から協調、団結へと転換する

プロセスは、ほぼ予想通りのシナリオでハンド

リングすることができた。

 おそらく肝心なのは、「相手に興味を持つ」

ということなのだと思う。

 リーダーが組織を統率したり、会社の経営を行な

ったりするとき、理論や合理性は大事である。

 経営において経済合理性は一つの指標であり、組織同士

の戦いとなれば、勝つための理論付けが求められる。

 売上と費用、資産と負債は冷徹な数字であり、金勘定

の最後は血も涙もないメカニカルなものである。

 同時に、情と理の使い分け、すり合わせの妙が、

決定的に重要となってくる。

 経営に「解の公式」は存在しない。

 危機の場面に直面したとき機能しないリーダー

には、ある共通点がある。

 それは、彼らの多くが、「解の公式」を

求めたがる、ということだ。

 世の中に、解の公式などない

 経営において「こうすれば必ず成功する」

というパターンは存在しないのだ。

 リーダーがいかに人の心をとらえ、動かして

いくかは、リーダーの経験による。

 若いうちにより多く失敗し、挫折した

リーダーほど心を推量しやすい。

 あえて教科書を読むとすれば、そういう苦労を

しながら、古典的な名著を読むことをすすめる。

 文学、哲学、歴史学、政治学そして経営学、

いずれの分野でも長年にわたり読みつがれ

ているものは、物事の本質、人間性の

核心に近いことが書かれている。

 あわてることはない、若者よ。

 この不遇と閉塞の中で、せいぜい苦しみ、

失敗し、心と体を鍛えておけ。

 早晩、君たちの時代はやってくる

 そのとき、そうやって培った「挫折力」

が必ず生きるはずだ。

 冨山和彦

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今回も最後までお読みくださり、ありがとう

             ございました。感謝!

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