日常的な地道な努力が「いざ」というときに効いてくる = 2-1 = 第 626 号

 「人に会い、情報を集め、交渉し、わかりやすく

伝え、人の心を動かす」という我々が日々

行なっているこれらの作業は、

他の仕事にも通ずる。

 それどころかビジネスの根幹である「人との

関わりあい」を究極的に濃密に行なって

いるのが我々の仕事だ。

 週刊文春がやっていることは、

極めてシンプルである。

 毎週いいネタをバンバン取って

きて、「フルスイング」する。

 スクープを連発して部数を伸ばし、

世の中の注目を集める。

 いいものを作るために全身全霊を捧げる、

という正攻法をここまでやってきた。

 「人間対人間」でとことん付き合う。

 スクープを追う場合も、表の顔、裏の顔を

含めて人間を愛し、とことん付き合う

ことから情報がもたらされる

 あらゆる仕事の原点は、「人間と人間の付き

合いだ」ということを忘れてはいけない

 人間対人間のとことん深い付き合いをして

信頼関係を得た上で口説かなければ、

本当の情報は取れない。

 本当の信頼は「直接会う」ことで

しか生まれない。

 情報はすべて「人」から「人」にもたらされる

 人が寄ってくれば、情報が集まってくる

 本当の信頼関係は、やっぱり直接

会わないと生まれない。

 最近は記者もよくラインなどで情報交換している

というが、基本はやはり会って話すことだ。

 サシで会って話すこと以上の情報交換はない

 相手の表情とか仕草、間合い。

 そういう温度感も含めて情報だからだ。

 「一瞬ちょっと表情が変わった」といった

それも重要な情報である。

 私は今でも毎日新しい人に会うよう心がけている。

 「人と会う」ことは編集者の基本だ。

 インテリジェンスな密会は早朝のホテルが良い

 こちらの都合で用があるときだけ取材に行って

「話を聞かせてください」と言っても、

おもしろい話は聞き出せない。

 用がなくても、幅広く、連日連夜、日常的な

付き合いをしておくことが大切なのだ。

 週刊誌の編集者や記者なら誰でも、他人に絶対

明かせない「ネタ元」を何人か持っている。

 まさに墓場まで持っていく関係だ。

 わたしも何人かの大切なネタ元がいる。

 そうした人物とは、たいてい人目の

つかない場所で密会する。

 密会の場所は様々だ。

 早朝のホテルで、ヨーグルトとフルーツ、

コーヒーだけの朝食をともにすることも

あれば、昼や夜に会食することもある。

 会うのは常に「完全な個室」だ。

 週刊文春編集部にはじめて異動して記者の

キャリアがスタートした直後、1995年

の地下鉄サリン事件が起きた。

 あの頃、本当に情報を持っていたのは一部の

特派記者と一部のベテラン社員だけだった。

 彼らはいつも集まって、ひそひそ情報交換をしている

 知らない人が近づくと、ピタッと話をやめる。

 排他的なのだ。その情報格差が悔しかった。

 私は、「すいません、ちょっとご挨拶だけでも」

と言って、現場のいろいろな記者と

名刺交換をしていた。

 たいていは相手にされないが、中にはお茶を

飲みながら事件のイロハのイから教えて

くれる人もいた。

 こういったときに大切なのは図々しさだ

 相手もやはり忙しい。

 それでも臆せずに接触することだ。

 そこで聞いた話を土産がわりに、例のひそひそ

話のところに持っていくわけだ。

 すると、彼らが「それ、おもしろいね」

と言ってもらえることもある。

 それがうれしくて「ちょっとだけこの世界に

入れたな」と思ったものだ。

 ものすごく地道だが、そういうことを

1年間ずっとやっていた。

 1年経ったら、だいぶ景色は変わった。

 情報コミュニティに少しずつ認めて

もらえるようになった。

 これがゼロの状態からどうコネクション

を作るか、ということだ。

 ただ、基本的に「情報はギブアンドテイク」だ。

 今でも現場の記者たちには「袖振り合うも

全部ネタ元」だとよく言われる。

 どれだけ人に会うか、その出会いを

どれだけ大切にするかに尽きる。

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今回も最後までお読みくださり、ありがとう

             ございました。感謝!

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