最大の障害は、実は自分自身のなかにある 第1,681号

 組織論、リーダー観、育成術、人生法則…。

選手たちに繰り返し説いた「野村

の授業」を公開。

 野村監督と他の監督との大きな違いは、その

ミーティングにある。普通のミーティング

では、フォーメーションやサインの確

認を行う程度である。しかし、

村監督はそのようなことより

もまず、「人生観」や「仕

事観」をミーティングで

選手やコーチたちに説くのである。

 野村監督の考える人生

には4つの側面がある。

1.人として生まれる(運命)

2.人として生きる(責任と使命)

3.人を生かす(仕事、チーム力)

4.人を生む(繁栄、育成、継続)

 野村監督がヤクルトに来た最初のキャンプ

での「監督ミーティング」は、休日前夜を

除いて毎晩2、3時間かけて行われた。

 当時のヤクルトでは、「野球道具は忘れて

も、筆記用具は忘れるな」がキャンプ

前の合言葉だった。

 野村監督が一番伝えたかった「変化する」

ということ。監督ミーティングでも「進

歩とは変わること。変わることが進歩

である」と繰り返し述べていた。

 目の前にある現実を好転させるためには、

自分が変わるしかない。「最大の障害は、

実は自分自身のなかにある」という

のが教えだった。

 合言葉は「言い訳は、進歩の敵」。

 仕事、人生は結果でなくプロセス重視である。

プロ野球とは、結果がすべての世界である。

しかし、野村監督は、仕事も人生も、結

果主義でなく、プロセス主義が大切

だと訴え続けた。

 平凡なことを継続することこそが、非凡

なる結果への道なのだ。常に考えなが

ら、テーマをもって取り組むこと

が、練習において重要だ。

 野村監督は、一流になる人の条件

を以下のように挙げている。

1.独創的な考え方やアイデアに優れている。

2.自主性と自発性をもっている。

3.観察力に優れている。

4.頂上体験や至高体験が多い。

5.旺盛な問題意識がある。

6.人から離れてプライバシーをもつ欲求が

大きい。孤独な時間を精神的な成長に使う。

 選手の考え方を変えるボヤキ術。野村監督

は常に聞き手を意識したボヤキしかしない。

 私も一緒にベンチにいて、最初の頃は、よく

あれだけ毎試合毎試合、ずっとしゃべって

いられるものだと驚いたものだ。不思

議なことにこのボヤキをずっと聞

いていると、次第に野村監督

の野球学が理解できるようになってくるのだ。

 野村監督には無知な選手たちに教え

たい膨大な量の野球学がある。

 データは集めれば集めるほど、物事は

複雑ではなく簡単になっていく。

 ボヤキとは、高い理想がある

からこそ口に出る。

 強い組織は、規則も厳しいものだ。

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 今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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