理屈以上のいわゆる呼吸というものでやるから容易に失敗もせず 第 703 号

 交渉は、男児世に処する道。 けちな了見で

何ができるものか――

 坂本竜馬と西郷隆盛が当代随一と驚愕した

勝海舟の外交手腕

 勝海舟は、島田虎之助の勧めで牛島の弘福寺

へ禅の修行に通った。

 かれはのちに、「この座禅と剣術とがおれの

土台となった。 幕府が瓦解の時分、万死の

境を出入りしてついに一生を全うしたのは、

この2つの功であった。勇気と胆力は、

この2つに養われたのだ」と語っている。

 「ナニ、誰を味方にしようなどというから、

間違うのだ。 みんな、敵がいい。 敵が

いないと、事が出来ぬ」 動乱の幕末、

生死の境を切り抜けて新しい時代の

基礎を築いた勝海舟は、昂然と言い切っている

 敵であった薩長からはもとより、味方だった

幕府内部からも、憎まれ、疑われて、何度も

襲撃された海舟だが、その小柄なからだ

にも似ない豪胆さと、遥かに遠くまで

見通していた慧眼には、並ぶものはなかった

 これが、あの歴史的な西郷隆盛との会見を

はじめ、数々の交渉において、絶対に不可

能とも思われた難問題を、見事に乗り

越えさせた底力となったのである。

 「全体、なにごとによらず、気合ということ

が大切だ。この呼吸さえよく呑み込んでおれ

ば、たとえ死生の間に出入りしても、

決して迷うことはない

 「俗物は、理屈づめに世の中のことを処置

しようとするから失敗のしつづけだ

 あれなどは、理屈以上のいわゆる呼吸という

ものでやるから、容易に失敗もせぬ」(勝海舟)

 「みんな、敵がいい」なまじ自分にとって頼り

になる「味方」がいると、そこにかえって

や甘えが生じるものだ

 すべてが敵であれば、言い訳も逃げ道もない。

 何もかも自分の責任で戦う以外にはない

 海舟は、このほうが戦いやすい、と言っている。

 私利私欲を離れた人は強い

 大事件に遭遇すれば命も惜しまない。

 ここまで行けば「おもしろ味がついて」くる。

 われわれもその境地に近づけば、難事を

変じて「おもしろ味」にすることが、

決して不可能ではない。

 海舟が、幕府の最高幹部が列座する公的な

会議の場所へ、初めて出た時のことだ。

 彼はそんな雰囲気もまったく

気にすることがない。

 正々堂々、恐れず、すくまず、おもねらず、

実に気持ち良く、雄弁に所論を展開した

 その胆力には老中以下すべての

人々が感嘆した。

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今回も最後までお読みくださり、ありがとう

            ございました。感謝!

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