目に見えない企業文化や働く人々の人生観.価値観までが変わっていく 第 949 号

 本書は、アメーバ経営の仕組みと具体的

な実践方法を経営者向けに本格的に

解説した初めての本。

 著者の森田氏は京セラに入社以来、アメ

ーバ経営の仕組み作りに取り組んできた。

 本書ではJALを含め、製造業、病院、介護

事業者、通信会社などへの導入事例を

題材に、アメーバ経営を詳細

かつ、やさしく解説する。

 私が京セラで、それまで門外不出とされ

ていたアメーバ経営を、他社にコンサル

ティングする事業を立ち上げたのは、

1989年だった。

 本書で紹介するアメーバ経営は、まさに

人々の力を無限に引き出すことが

できる経営手法だ。

 世の中には数々の経営手法がある。

 アメーバ経営がそれらと一線を画するの

は、導入することにより意思決定の仕

組みや組織、事業の構造だけでなく、

目に見えない企業文化や働く

人々の人生観、価値観

までが変わっていくところにある。

 アメーバ経営の最大の特徴は、会社組織

をアメーバと呼ばれる小組織に分け、

各アメーバのリーダーがまるで

経営者のように小集団組織

の経営を行うこと。

 自分たちの努力の結果が

すぐに数字に表れる。

 これがアメーバ経営のキー

ポイントと言える部分だ。

 アメーバ経営は人間本位の経営手法で

あり、目標を必ず達成すると

いう厳しい面がある。

 その一方で、社員全員で物心両面での

幸せの実現を目指すことができる、

 大家族のような温かさを備えている。

 企業経営でもっとも大事なことは、そこ

で働く人々の生活を守り続ける

ことだと、考えている。

 いわば企業を大家族のように

とらえている。

 アメーバ経営の3つの特徴。

1.非常に小さな組織で独立採算制。

2.収支決算は「時間当たり採算」。

3.タイムリーで正確な経営情報。

 アメーバ経営は管理会計の一形態だが、

財務会計とも連動しており、売上高、

経費、税引き前利益が両者で一致

するように作られている。

 論語と算盤は一致しなければならない。

 徹底しておかなければならないのが

「一対一の対応の原則」と「ダブル

チェックの原則」の2つ。

 経営管理部門はモノやお金と伝票が一対一

で動いているかを経理部門とともに

ダブルチェックする。

 これらはアメーバ経営を正しく運用

するために欠かせない大原則。

 アメーバ経営導入の一番のメリットは何

と言っても、会社の隅々のことまで

数字が分かること。

 アメーバ経営を導入すると、社員間の

コミュニケーションが活発化する。

 同じアメーバ内のメンバーとはもちろん、

他分門とも助け合わないと採算を向上

できないので、社員間のコミュニ

ケーションは緊密になる。

 会議では数字の確認にとどまらず

本人の決意を聞く。

 JALに着任すると同時に、徹底した

ヒアリングを実施した。

 稲盛さんと私と大田さんは、飛行機の

整備工場や空港にも足を運んで、現場

社員の話を聞くことに務めた。

 本社では100社近い子会社の社長を

一人ひとり面談して状況を聞いた。

 そこで私たちもJALという企業と

航空業界について学んだ。

 森田直行『全員で稼ぐ組織:JALを

  再生させたアメーバ経営の教科書』

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今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝

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