素晴らしい.恐ろしい.もの寂しい‥‥‥‥ 第1,629号

 現場で陣頭指揮をとる技術者への綿密な取材と、

写真家・篠山紀信が切り取った現場の光景を

基に、試行錯誤をしながらも進む様々な

工事の裏側を、詳細にリポート建築・

土木技術者はもちろん、電力会社

やメーカーの技術者、日本の

エネルギー政策に関心がある全て

の方にとって、必読の書です。

 東京電力福島第1原子力発電所の事故から

間もなく丸7年を迎えようとしている。

 東日本大震災の巨大津波がもたらした混乱の

さなか、追い打ちをかけるように爆発する

原子炉建屋を捉えた衝撃映像や、コン

クリートポンプ車による原子炉へ

の注水などを、今も鮮明に記

憶している人は多いでしょう。

 実は、福島第一原発は今や、毎日6000人が

働く巨大な建設現場に変貌を遂げている。

 福島県双葉町と大熊町にまたがる350万平方

メートルの広大な敷地では、東京電力を先

頭にゼネコンや原発メーカーが、30年

から40年後の廃炉完了を目指して

様々な調査・工事を進めている。

 廃炉はまさに、これからが本番なのだ。

 筆者は、2011年3月の事故以降、建築専門

誌「日経アーキテクチュア」と土木専門誌

「日経コンストラクション」の記者とし

て、福島第一原発で「陰の主役」を

演じるゼネコンの技術者への

取材を続けてきた。

 未曾有の事故の収束や、廃炉に向けた工事で

現場の陣頭指揮を執ってきたのは、

まぎれもなく彼らだ。

 しかし、東電の黒子として黙々と仕事をこな

すゼネコン技術者の存在感は、福島第一原

発の「敷地の外」では驚くほど薄い。

 このままでは、現場の技術者が課題に直面

した際に何を考え、どのように問題解決

に当たったか、重要な情報が風化

してしまうかもしれない。

 未曾有の原発事故の「後始末」をどう進め

たか、報道機関として記録にどどめる必

要があるのではないか、と考えた。

 本書では7年近くの取材の成果を基に、難解

でとっつきにくい廃炉の作業や工事を詳細か

つ分かりやすく解説しながら、技術の面白

さや現場の空気を伝えたいと考えている。

 とはいえ、記事だけで「現場の空気」を

伝えきるのはなかなか困難だ。そこで、

写真の力を借りることにした。撮影

したのは、常に時代の最先端を切

り取ってきた写真家の篠山紀信氏。

 本書のタイトルに用いた「すごい」という

言葉は、篠山さんが撮影を通じてたびたび

口にしたフレーズだ。素晴らしい、恐ろ

しい、もの寂しい‥‥。「すごい」に

は様々な使い方があるものだと撮

影を通じて改めて気づいた。

 悪戦苦闘しながら困難を乗り越える技術者

の英知は素晴らしい。原発事故で一瞬にし

て暗転した人々の平穏な生活と、廃炉の

ために膨大な時間と金を投じざるを得

ない状況を思うと、とても恐ろしい。

 廃炉に向けて不思議な活力にあふれる福島

第一原発と、捨て置かれて朽ちゆく周辺の

街の対比は、何とも表現しがたいもの

寂しさ、虚しさを感じさせる。

 木村駿『すごい廃炉:福島第1

     原発・工事秘録2011-17』

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 今回も最後までお読みくださり、

   ありがとうございました。感謝!

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