結果を数値化し分析したことも実力を押し上げる要因となった 第1,294号

一流のアスリートや指導者を超一流に
導くゼミが早稲田大学大学院にあります。
その名は「平田ゼミ」。

その卒業生には、青山学院大学の原晋監督や、
元プロ野球選手の桑田真澄氏などが名を連ね、
近年注目を集めているゼミです。

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平田 竹男
(早稲田大学大学院スポーツ科学研究科教授)
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社会人のゼミ生たちは皆1年間で大きな変化を
遂げてきましたが、特に印象深く残っているのは
原晋氏のケースです。

今年は優勝を逃したものの、青山学院大学駅伝部が
箱根駅伝で4連覇を達成したことはご存じの通りです。

2017年、12期生として平田ゼミに入学した
原氏にとって1年間の最も大きな収穫は、
自分なりの経験則に基づいて行っていた指導は、データに
裏づけられたアカデミックな要素を取り入れることにより、
勝利できるコツを明確にしたことに他なりません。

原氏は選手たちに「夏を制する者が秋を制す」
と言い続けてきました。秋からの大学駅伝シーズンを前に、
苦しい夏の練習を乗り切るために、そう檄を飛ばしていたのですが、
実際にデータを取って分析してみると、
箱根駅伝に出場した選手のほとんどが夏合宿の消化率が
7割を超えていたことが分かりました。

この数値の裏づけがあることで原氏の説得力は増し、
選手たちのモチベーションも一層高まったのです

選手たちの故障の原因を調べたところ、練習量だけでなく、
メニューの組み合わせによって
故障率に違いがあることが判明しました。

その結果を練習に取り入れメニューの改善を図ったことで、
2017年のチームの故障率は10%以下にまで下がりました。

箱根駅伝にトップパフォーマンスが発揮できるよう1年を4期に分け、
各期でターゲットとなる試合を定め、選手に関わる結果を
数値化し分析したことも実力を押し上げる要因となりました。

また、平田ゼミでの学びは原氏本人に
とっても大きな変化をもたらしました。

ニュース番組のコメンテーターを務めた際、
突然質問を投げかけられても、即座にその場に応じた
コメントを返せるようになったといいます。
これもゼミでの訓練の成果なのでしょう。

自身の経験則をサイエンスにまで高めていく
原氏の姿勢を見ながら、私は原氏が駅伝に限らず、
高校野球をはじめとする様々なスポーツの分野、
ビジネスの分野での指導が務まる人だという思いを強くしました。

選手たちの1年の目標を月単位、週単位にまで落とし込んで、
常にその成果をチェックするという指導を駅伝に取り入れ、
成功させていますが、これなどはビジネスの
指導者そのものの発想であり姿勢です。

原氏のこの姿勢は、いずれ陸上界を発展させるメソッドへと
結びつくのではないかと期待しています。


 『致知』2019年3月号【最新号】

       特集「志ある者、事竟に成る」P28

  今回も最後までお読みくださり、

        ありがとうございました。感謝!

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