自分に十分な熱意と真剣さがないと、何も伝わらない 第1,268号

 ブラジルの広大な土地で大規模なバナナ

農園を経営している山田勇次さん。

いまでこそ「バナナ王」と称されるほどの成功を

収められていますが、今日に至るまでの道

のりは決して平坦ではありませんでした。

 幾多の困難を乗り越え、見事に成功を掴まれた

山田さんの支えになったという教えに学びます。

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  山田 勇次(ブラスニカ会長)

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──困難に臆することなく前進を続け

 られた要因は何でしょうか。

 僕は気が弱いほうだから、何事も問題が大きく

ならないうちに手を打ってきたのが

よかったと思います。

 だけど、天候や政治などいろんな不安定要素が

あるし、何百人にも膨れ上がった従業員への

責任を考えると、いつも不安でしかた

がありませんでした。

 そんな折に、京セラを創業された稲盛和夫さんに

学ぶ経営の勉強会「盛和塾」がサンパウロにも

開塾したという記事を新聞で見ましてね。

 バスで18時間もかけて参加したんですが、会場は

サンパウロでも一番いい通りにあるし、皆さん

背広にネクタイできちっと正装している。

 自己紹介をするように言われたんですが、気

後れしてまともに話もできないんですよ。

 これはとても自分のような者の来る所じゃないと

思いながら帰ったんですが、その時入手した

稲盛塾長の本やテープを確認してみたら、

経営する者に不安や危機感は付きもの

だと説かれていてハッとしましてね。

 さらに繙いていくと、自分が求めていた答えが、

易しい言葉ですべて説かれている。とても感動

して、もう恥をかいても構わないと肚を括り、

毎月塾に通って稲盛哲学の勉強を続けたんです。

  ──どんな教えが力になりましたか。

 誰にも負けない努力をするという教えがあります。

最初に読んだ時はショックでした。自分にできる

だろうかって。でもよく考えたら、労働で

走り回ることばかりが努力じゃない。

  自分は経営者として寝ても覚めても事業のことを

考えている。これが誰にも負けない努力では

ないかと思ったら自信が湧いてきました。

 燃える闘魂というのも好きですね。やっぱり人間、

それだけの気持ちにならないと事は成せません。

  従業員に話す時もそうです。自分に十分な熱意と

真剣さがないと、何も伝わらない。どれくらい

熱い思いを語れるかが重要なんです。

 そうした教えを真剣に実践した甲斐もあって、

業績は大きく拡大し、バナナをはじめとする

農産物の出荷数は年間8万トン、従業員

は2,000名まで拡大しました。

 ブラジルでは、従業員を正規雇用すると保険や

税金がたくさんかかるので、農園ではどこも

敬遠したがるんですが、うちは100%

正規雇用にしてきました。

 ですから就職希望者も後を絶たなくて、いまでは

ブラスニカに職を得ることが市民のステータス

になっているんです。


 『致知』2019年2月号【最新号】

          特集「気韻生動」P38


今回も最後までお読みくださり、


         ありがとうございました。感謝!

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