良質のガイドをつくる会社は良質のタイヤもつくる = 2-2 = 第 842 号

 エリート校の出身であるものの、フラン

ス人ではなく、有力なコネがあるわけ

でもないカルロス・ゴーンを抜擢

できたのは、既成概念にとら

われない人材登用の風土が

ミシュランにあったからでもある。

 ミシュランの基本はトップの世襲制だ。

 ミシュラン家の人物が継続して経営を

担うからこそ、社内の揺るぎない結束

が生まれ、長期的な視野に立つ経営

戦略も可能になってきた。

 ミシュランという企業は、フランス人

でもないゴーンの稀有な能力を見い

だし、思い切った登用をする

ことで磨こうとした。

 こうして養われたゴーンの指導力を

十二分に利用して、ブラジルや

米国への進出を果たした。

 このような大胆さを持つ一方で、権力を

ミシュラン家がしっかりと握り、外から

来る者に決して渡そうとしない。

 革新的な側面と保守的な側面が同居

しているのが、ミシュランの特徴

といえるだろう。

 ミシュランの関係者が口を

そろえる言葉がある。

 「ガイドはタイヤのためにある」である。

 ミシュランのクローゼル上級

副社長はこう説明する。

 「ミシュランというブランドを支える

ガイドは、売上高とか収益率とか

で考えるわけにはいかない。

 牛乳やティッシュペーパーと違って、

人がタイヤを購入するのはせい

ぜい2年か3年に1度。

 その間、消費者とミシュランとをつない

でいるのがガイドである」

 ガイドの起源は、舗装道路も道標も

なかった時代に旅行者の便を図ろう

と無料配布された冊子だった。

 「良質のガイドをつくる会社は良質の

タイヤもつくる。この関係をわかって

もらうことが、私たちにとって大切。

 ガイドとタイヤは同じ会社が

つくっているのですから」

(クローゼル上級副社長)

「ガイドはミシュランという

ブランドの伝達役だ。

 ブランドの強化に不可欠だ。

 タイヤを毎週買う人はいないし、

タイヤのことを考えなくても

レストランには行ける。

 だけど、その間にブランドを維持する

のがガイドなのだ」(ロリエ共同社主)

 ロリエはこう繰り返した。

 「ガイドは、ミシュランというブランド

を支えている。そのブランドに、日本人

は『信頼に足る』『プロ』『質がいい』

といった感情を抱いているでしょう。

それはイメージにもつながってくる」

 国末憲人『ミシュラン:三つ星と世界戦略』

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 今回も最後までお読みくださり、

                      ありがとうございました。感謝!

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