運を強くするには人の道を ちゃんと守ることが 一番大切 第 371号

 運を強くするために、一番大切なこと

とは何か。

 そのヒントを、10兆円企業を目指して

躍進を続ける、大和ハウス工業の

トップ・樋口武男さんから学びます。

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樋口 武男(大和ハウス工業会長兼CEO)

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 福岡時代には忘れられないお客様がいます。

 工学博士の小田さんという方です。

 現役の頃は土木工学の権威だったそうです

が、リタイア後は先祖の残した山を開発し

て、600区画もの宅地を持っていました。

 それを我が社にも売らせてくださいと飛び

込みで訪ねていきましたが、この小田さん

は地元では「変人」と呼ばれて、人を家

に上げたことがない。

 他社も数社訪れたそうですが、全部門前

払いされたといいます。

 当然私も最初はそうでしたが、通いに通い

つめてようやく玄関先で話せるようになり、

さらにはある日、「きょうはどうぞ

お上がりください。

 私は何万人もの人に会ってきたが、

あなたのような人は初めてだ」と、

どこをどう気に入られたのか

分かりませんが、

部屋に上げてもらいました。

 そうして仕事をいただいて、息子のように

可愛がってくださるようになった頃、小田

さんは、「私の資産は20、30億円ある

でしょう。

 それを全部あなたに託してもいいから、

独立して会社を起こしたらどうです

か」と言われたんです。

 当時の20、30億円といったらおそらく

いまの100億円くらいあるでしょう。

 もともと私は自分の会社を持ちたいと

いう思いで社会に出ていますから、

喉から手が出るほどありが

たいお話でした。

 しかし、25歳で入社して36歳で支店長に

していただき、こうして福岡の支店長を

させていただいているのも自分一人の

力ではないという思いもある。

 私は「一晩考えさせてください」と

言って、その場を後にしました。

 よくよく考えてみても、会社が自分を

必要としてくれていることは

分かっていました。

 世話になった会社に後ろ足で砂をかける

ようなことをしては人の道に外れる

のではないかと思いまして、

翌日、「大変ありがたいお話ですが、これ

からも先生とは“大和ハウスの樋口”と

してお付き合いさせてください」

と、お返事しました。

 こういう方との出会いがあるのも

私の運の強さだと思います。

 小田さんが亡くなられてからも13回忌

までずっと出させていただきましたが、

そのくらいになると集まるのは

5、6人になるんですね。

 オーナーも事あるごとに「樋口君も

運のいい人と付き合え。

 運の悪いやつと付き合うと運を取られるぞ」と

言っていましたが、要は人の道を守らない

人間に運なんてついてこないですよ。

 それと、親を大切にしない人間が他人様を

大事にできるわけがないですよね。

 親を大切にするというのは恩ある人を

大切にするということです。

 だから、世話になった人に後ろ足で砂を

かけて逃げるようなことは絶対に

してはいけない。

 運を強くするには人の道をちゃんと守る

ことが一番大切だと思います。

 要するに人として当たり前のことを当たり

前にする、凡事徹底ということです。

 『致知』2011年4月号  

      特集「先師先哲に学ぶ」P12より

 今回も最後までお読みくださり、ありがとう

            ございました。 感謝!

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