拝啓、がんの神様へ(前半) 第 57 号

 がん患者さんとの心の通った治療を

心掛けてこられたという育成会

横浜病院院長の長堀先生。

 これまで患者さんとの間で数々の

ドラマがあったそうです。

 そこできょうから二日間は、長堀先生に

とって思い出深い患者さんとのエピ

ソードの一つをご紹介します。

とても素敵なお話ですよ。

 ────────『今日の注目の人』──

 長堀 優(育生会横浜病院)

    ×

村上 和雄(筑波大学名誉教授)

 ───────────────────

【長堀】

 これは私が10年くらい前に、出会った

患者さんの話ですが、その方はお腹

の中にがんが広がっていました。

 そのことは彼女も知っていたのですが、

いつもニコニコされていたんです。

 彼女は75歳くらいでしたが、私が回診

で病室へ行くと、私の足音で近づいて

くるのが分かるようで、いつもベッド

の上で正坐して待っているんです。

 たぶん、どの先生にもそうだったと思う

のですが、「いつもありがとうござい

ます」と、正坐したまま最敬礼

をしてくれるんです。

 その顔は本当にニコニコで

満面の笑みでした。

 私はどこからこの笑顔が出てくるんだ

ろうか、死が怖くないのだろうかと、

いつも不思議だったんです。

 ある日のこと、いつものように素敵な

笑顔を見せてくれた、彼女が真剣な

顔つきで尋ねてきました。

  「先生、私は手術することもあるの

でしょうか」と。

 私は正直にお答えしました。

 もう手術をしてもがんを取りきれないし、

無理をするとかえって大変な結果になると。

 そうしたら彼女が喜びましてね。

 【村上】喜ばれたのですか。

(後半に続く)

      致知出版社の「人間力メルマガ」

   連載「生命のメッセージ」 2016年2月号P108

           今回も最後までお読みくださり、

         ありがとうございました。 感謝!

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