その知識を自分の言葉で話す!! 腑に落ちた知識の獲得! 第 155 号

 世に言われる成功者たちは、若い頃から

どんなことを心掛けて仕事をして

いたのか──。

 そのヒントが鏤められた人気連載「二十

代をどう生きるか」。

 本日は旅行会社JTBグループで改革を

断行し、今日の発展の礎を築いた佐々木

さんがご自身の原点を語ります!

────────『今日の注目の人』──

◆ あなたに伝えたい二つの言葉 ◆

佐々木 隆(ジェイティービー相談役)

───────────────────

 いま私が若い人たちに伝えたいのは、「腑

に落ちた知識は、絶対に自分を裏切ら

ない」ということである。

 二十代というのは、会社や組織の中で様々

な雑用や下積みをやらされるものだ。

 その時、自分にとって何が本当に必要なの

か分からなくて迷ったり、自分の将来に

関係あるのだろうかと疑問を感じて

中途半端になる人が非常に多い。

 私自身がかつてそうだった。

 また、若い時は研修やセミナーを受講する

機会も多いだろう。

 その場では納得して帰ってくるのだが、覚

えているのはせいぜい一週間程度で、自分

の仕事に生かせていることとなると

極めて少ない。

 それは結局、知識が腑に落ちて

いないからなのである。

 では、いかにすればよいのか。

 ごく些細なことでいいから、一つのことを

徹底的に何か月も考えを巡らせる訓練が

必要なのだと思う。

 ある程度の確信を持ったら、今度はその

知識を自分の言葉で人に話す。相手の

考えも聞き、さらに深める。

 そのサイクルを積み重ねていく先に、間違

いなく自分を裏切らない、自分を救って

くれる腑に落ちた知識の獲得がある。

 ここではもう一つ、大事な

ことを付記しておく。

 それは、「現在に生きろ」ということだ。

 まだ来ない明日のことを考えて不安になっ

たり、過ぎ去った昨日のことを考えて

後悔するのではなく、きょう

一日に集中する。

 きょう一日に集中し切った人、つまり

いま目の前にある仕事、環境、知識

を最大限生かした人が必ず成功

者になるのだ。

 ゆえに、いま学んでいることやいま

携わっている仕事が未来の自分に

とって役に立つか否かを考え

るのは、全く意味がない。

 いや、むしろマイナスに働くと思う。

『致知』 2016年4月号 

     連載「二十代をどう生きるか」P102

   今回も最後までお読みくださり、

        ありがとうございました。 感謝!

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