危機を避けることも重要な危機対処法の一つ (2-2) 第 195 号

・弱いウサギは長い耳を持て。インテリジェンスとは、

安全保障に関する意思決定に資するものである。

したがって、それなくしては自国の安全保障政策を自分で

決められない。だから独立主権国家には情報機関が

必須なのである。

・弱いウサギは長い耳を持つ。そしていち早く危険を察知

して、逃げ出す足を持っている。危機に打ち勝たなくても

よい。危機を避けることも重要な危機対処法の一つなのだ。

・日本版NSCと秘密保護法、そこまではできた。

とはいえ、独立主権国家として要求される、

「インテリジェンス」の水準にはほど遠い。

強力なインテリジェンス機関、情報機関をもたないからだ。

・人材育成は一朝一夕にはできない。情報収集は、

コンピュータで検索したり、解析して調べたりすれば

わかるというわけではない。やはり基本となるのは

ヒューミントであり、その重要性は比較にならない。

緊急事態に対処するのは、何といっても人間の知恵と、

相互の信頼関係である。

・外国の情報機関と個人的な付き合いがあれば、

「公式には手に入らないはずの情報」が手に入るし、

「入れないのが建前の場所」にも立ち入ることができるのだ。

・そのためには各国の情報機関、すなわちCIA,MI6、

あるいはモサドといった連中と日常的に付き合って、

情報機関や治安機構の本部に入っていける要員が必須に

なる。かつてそれを引き受けてきたのが私だった。

・「おい、ちょっと行ってくれ」という後藤田命令

ひとつで、不可能とも思える任務をいくつも完遂できた

のは、私がインテリジェンスの世界にいたからだ。

情報官として、各国の情報機関の人間と付き合っていた

からに他ならない。

・外事警察から国際インテリジェンス・オフィサーの道を

歩んだ私だが、どうにか情報の世界で一目おかれるように

なるまで、30年ほどかかっている。

人材育成は一朝一夕にはできない。個人的なネットワーク

を築くまでには、長い時間がかかるのである。

・平時から「裏」の世界と「表」の世界の境界線に関する

知識や人脈がないと、2020年の東京オリンピックも

控え、増加が予想される国際テロをはじめ、国家レベルの

事件、事案に手も足も出ないことになる。

・国際的な緊急事態に備えて情報を収集、分析し、事件

勃発となれば十分に目や耳の役割を果たすだけでなく、

交渉や抗議ができる口や手足を備えた組織は、日本にも

あってしかるべきである。

・諜報活動、とくにヒューミントは、人間の機微に

通じいることが絶対の要件である。現場要員にも上司にも、

さまざまな経験を積んで精神的に成長していることが

求められる。

・ことに上司には「清濁併せ呑む度量」が必須だ。敵を

出し抜くためには、状況を判断しながら臨機応変に指示を

出せる能力も必要だ。

その上で、百戦錬磨でなくてはいけない。

・国際紛争を解決する手段として軍事力を放棄した日本

としては、インテリジェンスが頼りのはずだ。独立主権

国家にはインテリジェンス機関、国家中央情報局の創設

が必須なのだ。

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   今回も最後までお読みくださり、

         ありがとうございました。 感謝!

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