本気で願い思い続ければ奇跡が起こる 第 205 号

 山田恵諦という天台宗の高名な僧侶がいらっしゃい

ました。

 山田さんには、戦時中に体験された不思議な話が

あります。

ご子息の山田能裕さんにお話しいただきました。

────────[今日の注目の人]───

◆ 父・山田恵諦に教わったこと ◆

山田 能裕(比叡山瑞応院住職)

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 敗戦の色が濃くなってきた昭和19年3月から7月に

かけて、父は沖縄に出向き、ブタノールという新製品

の完成を祈願しておりました。

 当時、沖縄の父からの手紙は同じ内容のものが

決まって二通届きました。

届かない場合を考えてのことですが、それほどまでに

戦況は厳しくなってきていたのです。

 4か月の祈願を終えて那覇港から鹿児島港に船で

帰る時も、多くの学徒動員の学生や疎開する小学生を

乗せた10艘以上の船に、護衛艦がつけられないほど

物資や兵士が不足していました。

「いつ敵が襲ってくるか分からない状況の中で、

この子供たちを一体誰が守るのか」

 そう思った時、父の頭に浮かんだのは、沖縄に滞在

した期間中、繰り返し読み続けた「観音経」でした。

「観音経」には一心に観音様を想い続ければ必ず救って

くださる、と説かれています。

 父は何かに背中を押されるようにして、真っ暗なデッキ

の上で夜を徹して「観音経」を唱え続けるのです。

※「観音経」必死に唱え始めた山田さん。それは船員の心

にある変化を起こします。

船員の心はどのように変わったのか。その不思議な出来事

はぜひ誌面でお読みください。

『致知』 2016年5月号  連載「致知随想」P94

   今回も最後までお読みくださり、ありがとう

                ございました。 感謝!

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