人はおカネの匂いを嗅ぎ付けて寄ってくる = 2-2 = 第 235 号

 動けば、偶然が必然に変わる。

 自分でも、本当に不思議だなと感じるの

だが、とにかく走り続けていれば、しか

るべきタイミングでしかるべき人が

あらわれて力になってくれる。

 いったん走り出せば「偶然」のほう

から歩み寄ってくる。

 そして、その偶然がやがて

必然に変わってくる。

 本人が夢中で楽しそうにやっていれば、

人は自然と吸い寄せられる。

 問題は山積みでも、みんなでワイワイ

言いながら走ればこれもまた楽しい。

 人や偶然の力を借りる。

 

 それもひとつのセンスだ。

 まずは「形」にしてしまう。

 不安なときほど、動いてみる。

 新規プロジェクトを始めるとき、わたし

はよく社員にこういいます。

 「つくれば、人はやってくる」

 新しい農園に木を植えるときも、新しい

工場を建てるときも、わたしはみんな

にこう声をかけるようにしている。

 ある映画の主人公は、周囲にバカにされ

ても構わず、トウモロコシ畑を切り

拓き野球場を作り始める。

 要は、つべこべいわず、さっさと

造ってしまいなさい、ということ。

 余計なことは考えず、とにかく

やってしまえばいい。

 農園を耕して苗を植えればいい。

 工場を建てて製品をつくればいい。

 そうすれば人はおカネの匂いを

嗅ぎ付けて寄ってくる。

 私がケニアナッツをそれなりに大きく

できたのも、「つくれば、人はやって

くる」と信じてやってきたからだ。

 実際に動き出せば、まわりの

見る目が変わり始める。

 わたしには、足りない力がたくさんある。

 しかし、「でっかい絵を描く力」

は誰にも負けない。

 未開拓の何もない草原を目の前にしても、

ナッツの木がすくすくと育っている「絵」、

そしてナッツの殻を剥いたりロースト

したりする機械が工場にずらりと

並び、みんながそこで楽しそ

うに仕事をしている「絵」

が一瞬で、細部まで

本当にいきいきとイメージできる。

 つまり、何もないところに「絵を描く力」。

 これは誰にも負けない。

 いつか自分のしている仕事が「ぴったり

くる」「世の中でやるべき仕事をして

いるな」と思えたら、もう最高。

 そのくらいのつもりでやればいい。

 「自分や己の会社の利害を超えたところ

に確信を持てれば、事業にスジが通って

くる」 (NECの小林宏治)

 最初はみんなド素人。

 どんなにすごい人でも、

ゼロからのスタートだ。

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今回も最後までお読みくださり、ありがとう

           ございました。 感謝!

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