楽しみながら興奮してすごい努力もしました 第 236 号

  本誌でお馴染みの村上和雄さんの、代表的な研究の

一つとなったヒト・レニンの全遺伝子解読。

 世界に先駆けて、その偉業を成し遂げた過程には、

たくさんのドラマがありました。

 当時、ともに研究に挑んだ中西重忠さんと、当時の

状況を臨場感たっぷりにお話しいただきました!

────────[今日の注目の人]───

  ◆ 新しい発見にはドラマがある ◆

中西 重忠

(サントリー生命科学財団生物有機科学研究所所長)

    ×

村上 和雄(筑波大学名誉教授)

───────────────────

【中西】

 そして、こうしたことが形としてできてきたところで、

ちょうど村上先生とお会いしたわけです。

【村上】

 ドイツのハイデルベルクで。

【中西】

 そうでしたね。僕らは同じ血圧関係の学会に出ていた

わけで、あの時が初めてですよね。

【村上】

 そう、初めて。お互いまだ40代でした。

【中西】

 そうそう。でも先生はガックリしていましたね(笑)。

【村上】

 あの時はヒト・レニンの全遺伝子解読に取り組んで

いる最中でしたが、パリにあるパスツール研究所でも

同じことに挑戦していて、

 しかもかなり先を行かれていることを知ったばかり

でした。

 とんでもない強敵が出現したというので、僕は打ち

ひしがれていた(笑)。

(略)

【中西】

 僕が驚いたのは、ドイツから帰ってきて数日後には、

共同研究のために誰々を私の研究室に送るからって

言ってこられたことですよ。

 早かったですね。

 それでこちらに来た三人の大学院生とうちのグループ

の人間と組ませたら、昼夜を問わずものすごく

よく働きましたよ。

【村上】

 それは、やりがいがあったからでしょう。

 私は学生たちをそんなにしごいてないですよ(笑)。

【中西】

 本当にものすごく頑張ってくれたから、結局3か月で

完成してしまったんですよね。

【村上】

 そう。感動的でした。

【中西】

 たった3か月でしたけど、その間は何回も電話をして、

お互い興奮しながら話しましたよね。

 あれは面白かった。

 我われは先生のお仕事を手伝っただけだと思って

いましたけど、それでも新しい発見が次々と出てきた

時の興奮というのはあるんですよね。

【村上】

 エキサイトです。

【中西】

 それがうちの研究室の連中にもものすごくプラスに

なりました。

 皆まだ若かったしね。

 楽しみながら興奮して、でもそのためにはものすごい

努力もしました。

【村上】

 私の研究人生における一つのピークでした。

 やはりいい研究ができると、力が出るというか、

勇気が湧いてくるんですよね。

※波長のぴったりあったお二人の対談は、本誌で

 6ページにわたってご紹介しています。

 ぜひご覧になってください!

『致知』2016年5月号  

     連載「生命のメッセージ」P108

  今回も最後までお読みくださり、ありがとう

              ございました。 感謝!

スポンサードリンク

♥こちら噂の話題満載情報♥

ぜひ、いいね!を「ぽちっ」とお願いします

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)