ストレスに負けない❸つの感覚 第 38 号

 最近、仕事や生活の場面でストレス

感じていることはありませんか?

 何となくストレスを感じながら、その原因が

分からないという方も多いかもしれません。

  そこで今日は、自分のストレスの原因に

ついて少し分析的に見てみませんか?

気持ちがスッと晴れるきかっけ

を掴めるかもしれないので、

ぜひご一読ください。

 同じような環境で、同じような仕事内容で

働いていても、病気になる人ならない人

がいます。それはなぜでしょうか。

 うつ病に限らず、すべての疾病は環境要因

個体要因のバランスによります。

  例えばどんな屈強な男性でも、何日も寝な

いで重労働に従事すれば体を壊しても

おかしくはありません。

 それが環境要因です。

 一方で本人の資質に起因する病もあり、特に

精神的な病の場合、その人のストレスの感

じ方によるところも大きいでしょう。

 その昔、医療社会学者のアーロン・アント

ノフスキーがユダヤの強制収容所から生還

した人たちの健康調査を継続的に行った

ところ、一部の人たちはとても長生き

をしたことが分かりました。

 そしてその人たちは、共通して次の3つの

特性を持っていたと報告しています。

1、有意味感

----------――

 つらいこと、面白みを感じられないことに

対しても、意味を見いだせる感覚。

 明日ガス室に送られるかもしれない中でも、

自暴自棄にならずに、きょうの労働

に精を出せること。

 我々のレベルに置き換えると、望まない部署に

配属されても、「将来なんかの役に立つかも

しれないし」と思って前向きに取り

組めることといえます。

2、全体把握感

----------――

 先を見通す力、とも置き換えられる

かもしれません。

 つらいことに直面すると、人は一生それが続く

ように感じてしまいますが、「ひとまず夜が

くればこの過酷な労働も終わりだ」とか、

「いつかは戦争が終わって解放される

こともあるだろう」と思えること。

  仕事に転じれば、例えば今週は忙しくて

土日出勤になったとします。

 「なんて忙しいんだ」と思うのではなく、

「今週は休めなかったけど、来週のこの

辺は少し余裕ができるから、そこで

休めるな」など、先を見て心の

段取りが取れること。

 それはそのまま仕事の段取りに通じます。

 「来週のこの辺で忙しくなりそうなので、他

部署からヘルプをお願いできませんか?」と、

パニックになる前に助けの要請を出せる

ことで、自分もチームも円滑に

仕事が回せるのです。

3、経験的処理可能感

----------――

 つらい強制労働など、最初はこんなことは絶対

にできないと思っても、「そういえばあの時も

できないと思ったけど、意外とできたよな。

 今回もできるんじゃないかな」と思えること。

 初めて手がける仕事でも、過去の経験からこの

程度まではできるはず、でもその先は未知

のゾーンだと冷静に読める。

 ただ、その未知のゾーンも、あの時の仕事の経験

を応用すればできるかなとか、あの人に手伝って

もらえそうだなと把握できる感覚です。

 また、大きくとらえれば、学生時代に努力して

練習したら大会で優勝できたじゃないかとか、

先生に無理だと言われたが、頑張って勉強

したら志望校に合格できたから今回も

できるのではないか、と思えること

も、経験的処理可能感といえるでしょう。

 これら3つの感覚はSOC(Sense of Coherence)

と呼ばれ、一般的にストレス対処能力を測る物差

とされていますが、簡単にいってしまえば、

「きっとうまくいくに違いない」という

情緒的余裕と経験に基づく楽観性

ではないかと思います。

 『致知』2009年3月号 特集「賜生」より 

       松崎一葉(筑波大学大学院医学系・教授)

 今年の最終月。12/25(金)は満月、冴え冴えとした

まん丸のお月様が拝めたら最高!!感謝。

         今日も読んで戴き有難うございます。

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